「私たちは正しい方向へ進んでいる」:Wings for Life World Run 2019ハイライト

12万人以上のスーパーヒーローたちが累計1,103,276kmを走って喜びと希望を世界に広めたWings for Life World Run 2019では様々なハイライトが生まれました。

最大のハイライトのいくつかはスタート直後に記録されました。Wings for Life財団が資金援助をしている治験が成功した結果、脊髄損傷で長年まひを患っていたダビド・ムゼーさんとヘルト=ヤン・オスカムさんがスイスとオランダのスタートラインを “自分の足” で越えたのです。

「ダビドは財団とサポーターのコミットメントが大きな違いを生み出している証左だ」とWings for Life World Runのインターナショナル・スポーツディレクターを担当するコリン・ジャクソン氏は語ります。「治療法発見という私たちのゴールに到達するためにはまだまだ数多くの研究を続けていく必要があるが、優秀な科学者の皆さんと寛大な寄付のおかげで私たちは正しい方向へ進むことができている」

ハイライトはイベント終了時にも記録されました。スピードアップしたキャッチャーカーのおかげで男女共にエキサイティングになった今年は、イヴァン・モトリンさんとニナ・ザリナさんが男女グローバルチャンピオンに輝き、ロシア人ダブルを達成しました。

Wings for Life World Run 2019では素晴らしい光景を楽しむこともできました。ナイトレースだったメルボルン(オーストラリア)では漆黒の闇の中に数万個のヘッドライトが浮かび上がり、バート・ライヘンハル(ドイツ)の “主催されているアプリ・ラン” では史上初のバーチカルトレイルランが開催されて参加ランナーたちが標高差670mを登りました。また、トリンス(オーストリア)ではスキージャンプのスター、グレゴア・シュリーレンツァウアー氏とノルディック複合のレジェンド、クラウス・ズルツェンバッハ氏のようなトップアスリートたちが他のランナーたちと一緒に走りました。

イタリアで雪が降るなど天候がいくつかのサプライズをもたらした今年は、様々なコスチュームが確認できました。コミックブックのキャラクターやライオン、海賊、修道女姿のランナーやチュチュをまとったバレリーナのようなランナーもいました。また、3,300以上のチームが参加した今年は一体感も格別でした。そして当日は愛も交わされました。ミュンヘン(ドイツ)ではカップルが婚約を発表し、サンライズ(米国)では別のカップルが結婚しました。

さらには、キャッチャーカーのドライバーたちが最高のシーンのいくつかを演出してくれました。今年はダカール・ラリー王者のマティアス・ウォークナー氏(オーストリア)、元F1ドライバーのデビッド・クルサード氏(英国)などがハンドルを握りました。また、スキー大回転世界王者のヘンリック・クリストファーセン氏(ノルウェー)がWings for Life World Runアプリのバーチャル・キャッチャーカーの運転を担当し、Wings for Life World Runのグローバルチャンピオンに2度輝いた経過を持つアーロン・アンダーソン氏がレースリポーターとして視聴者を楽しませました。

Wings for Life World Run全参加者の努力により、2019年は60種類の重要な研究プロジェクトが続行されました。その中にはムゼーさんとオスカムさんが数年ぶりに自分の足を踏み出せるようになるきっかけとなった治験も含まれています。

Wings for Life World Run車いすスポーツディレクターのマーク・ヘレマンス氏は次のように語っています。「私たちのゴールへ向かうためにはすべてのステップとすべての寄付金が重要です。皆様のサポートに心から感謝しています。お陰様で記憶に残るイベントになりました」

7回目となるWings for Life World Run 2020は5月3日(日曜日)に世界同時開催されます。