アートとともにスタートしましょう!

[Translate to Japanese:] Takayuki Matsumine drawing art with a brush

2023年、Wings for Life World Runは10回目の開催を迎えます。 10周年ということで特別な注目を集めています。 そこで、特別なアーティストに特別なスタートナンバーをデザインしてもらいます。 そのアーティストを決めるのは皆さんです。Instagramで投票を行います! 候補は松嶺貴幸さん、Flowsoflyさん、Yan Waligoraさんの3名です。


10周年だけでは祝う理由が足りないとでも言わんばかりに、10回目のWings for Life World Runでは、フラッグシップランの全参加者が特別なアートワークを着用するという初めての試みが行われます! 特別なアートワークと表現した理由は、それが「走れない人たちのために走る」というコンセプトに積極的に取り組んできたアーティストによってデザインされたスタートナンバーだからです。

ですが、そのアーティストが誰になるのかは、Wings for Life World RunのInstagramコミュニティによって決まります。 2023年2月23日から3月2日まで誰でも自由に投票できます。2023年5月7日に着用するアートワークを決めましょう。 松嶺貴幸さん、Flowsoflyさん、Yan Waligoraさんのユニークなデザインから選ぶことができます。3人は日本、オーストリア、ブラジル出身の世界的に有名なアーティストです。 投票の前に、この3人の人生と作品についていくつかご紹介しておきましょう。

松嶺貴幸さん(37 / 日本)

松嶺貴幸さんポートレート© Shingo Nomura

松嶺貴幸さんはスポーツの世界での活躍を目指していましたが、16歳のときにフリースタイルスキーで激しく転倒してしまいました。 「頸椎が脱臼して損傷してしまったため、肩から下を動かせなくなってしまいました」 松嶺さんはそれまでの日々を次のように振り返ります。「身体で自分を表現する生活でした。 「ですが、その生活は世界レベルで活躍するスキーヤーになるという夢とともに消えてしまいました」

抑え込まれたものは成長を望む

現在、友人たちからタカと呼ばれている彼は著名なアーティストとして活動しており、ニューヨーク、東京、ドバイで作品を展示しています。 松嶺さんは自分の作品で「人々の心に命を吹き込みたい」と語っています。 今日、彼は自分の怪我を素晴らしい贈り物として捉えています。「抑え込まれたものは必ずまた成長しようとします。 新たな感動を得るためには、探求を続けられる能力が必要です」

松嶺さんは日本のWings for Life World Runアンバサダーを務めており、定期的に車いすでレースに参加しています。「このイベントは大好きですし、自分のチームもあります。 2022年は18km以上走りました」 松嶺さんはスタートナンバーのデザインを「Nine Feathers and a Miracle」と名付けています。 「9枚の羽根(Nine Feathers)はこれまでの9回を意味しています。 2023年は10枚目の羽根になります。その羽根には奇跡(Miracle)を起こしたいという願いが込められています」

Flowsoflyさん(31 / オーストリア)

制作中のFlowsoflyさん © Florence Stoiber

Flowsofly さんは、謎に包まれているオーストリア出身のアーティストです。「素性を明かさないのは私の作品に注目してもらいたいからです。 鑑賞者のイマジネーションに私自身からの影響を与えたくないと思っています」 と語る彼は自分の作品について「人間および人間関係の研究と祝福がテーマです」と説明しています。

制限はプラス

紙にペンまたはチョークでも、タブレットでのデジタルでも、大学でデザインを選考した彼は可能な限り1本の連続線で描画するというアイディアで自分に制限を設けています。「アーティストにとって制限はプラスに働きます。 自分のスタイルを洗練させる助けになります」

Flowsoflyさんはプライベートでは熱心なアスリートで、Wings for Life World Runにも定期的に参加しています。「誰でも通える幼稚園に通っていたので、幼い頃から脊髄損傷の問題に触れていました」 彼は自分のコミュニティ内の車いすユーザーと会話を重ねながらスタートナンバーのデザインのリサーチを進めました。「描かれている人物がひとりなのか複数なのかについては明らかにするべきではありません。 私の中では、事故のあとでも諦めずに進み続ける人たちの進化がテーマなのです」

Yan Waligoraさん(31/ブラジル)

Yan Waligora Portrait

Yan Waligoraさんはブラジル・サンパウロ出身です。 スケートボードに夢中だった彼は、10代の頃にパンクミュージックと出会いました。 「スケートボードのアートワークやポスター、そしてレコードジャケットがアーティストとしての自分に大きな影響を与えました」

建築とグラフィティ

現在はタトゥーアーティスト兼デザイナーとして活躍する彼は、その後建築を学びます。「幾何学的な形状について考えるようになり、消失点を意識して立体的に描くようになりました。 ですが、自分にとって最も重要な道具はグラフィティアーティストが使うようなステンシルです」

彼のWings for Life World Runのスタートナンバー用デザインは3次元の迷路になっています。「迷路は私たちの人生の選択肢と、私たちの人生を導いていくフロウを象徴しています」 印象的なグリーンは、車いすアスリートグループ "Faca na Cadeira" に所属する友人たちへのオマージュになっています。 「彼らを通じて、Wings for Lifeとこの団体が生み出している希望について知ることができました。 脊髄損傷を抱えている人たちとその家族の生活を向上させたいという彼らの信念には大きな刺激を受けています」

5月7日のスタートナンバーがどのデザインになるのかは、Wings for Life World Runコミュニティによって決まります。 選考方法はシンプルです: オンライン投票はInstagramで行われます。投票期間は2023年2月23日午後8時 (日本時間)から2023年3月2日午後8時 (日本時間) までです。 3種類のデザインの投稿のコメント欄にお気に入りのアーティスト名をコメントするだけで、投票としてカウントされます。 誰が選ばれるでしょうか? 投票結果はInstagramで3月7日に発表されます。 それまでは3人の幸運を祈りましょう!